|
予算特別委員会が終わって随分日が経ちますが、まだこのシリーズを続けています。間隔が空き、ポツリポツリという感じになり申し訳ありません。パソコン画面を長時間見ていると目がひどく疲れること、大したやり取りでなくても委員会の報告を書くためには、質問と答弁のメモを読み返したり、もう一度予算の分厚い資料を調べて確認するなどの手間が掛かること、たまたま住んでいるマンション管理組合の臨時総会(くじ引きで現在理事長を務めています)があり、その準備に時間を取られてきたことなどが遅れている理由です(あまり説得力のある言い訳になっていないかも知れません)。
●予算委員長の仕事ぶりを評価する 何度も審議がストップし日程も変更されるなど、異例のことが多かった今回の予算特別委員会でしたが、振り返って改めて気が付いたことは、近藤委員長(自民)が上手に毎回の質疑を進めていたことです。毎日8時間以上の質疑を集中して聞き、行政側の答弁洩れをその都度指摘する作業は想像以上にハードです(質問するほうが自分の質問さえ忘れてしまうことがあるくらいです)。また本会議の壇上での長時間にわたる委員会報告も、ご自分で原稿を書かれたとのことで、これも今まであまり例がなかったことかもしれません。ふだんはグルメ(と言うより大食漢)で冗談が多い人ですが、意外に真面目で実務能力の高い一面を垣間見た気がしました。また、険悪なムードの中、ソフトなキャラクターで随分救われました。 ●H18年度予算特別委員会----3月22日 民生費・衛生費 H17年の「地域福祉に関するアンケート調査」報告書(pdfファイル)を見ると「情報が十分に入手できない」と回答した高齢者が6割以上いました(P.7)。今年3月に公表された「武蔵野市福祉総合計画」の中ではそのことを問題視して、第2章の武蔵野市地域福祉計画(pdfファイル)で「利用者への情報提供の充実(P.42)」を取り上げていますし、昨年の中間報告の説明会でも、策定委員から「高齢者への情報提供が大きな課題だ」との発言がありました。今後の施策としてどのように具体化するのかを注目し、次のような質問をしました。 [ 私の主な質問 ] Q) H18年度の施策の中で、高齢者への「情報伝達」をもっとスムーズにするために、これまでのやり方を改善させる具体的な施策があるか? A)高齢者への〔情報伝達〕を課題として認識しているが、結局は〔市報・ダイレクトメール・ケアマネージャー(経由の伝達)〕が有効である。(H18年度の予算上では)改善のための具体的な施策はない。 コメント)高齢者への情報伝達を最優先課題として捉えている点はよいとしても、肝心の具体策がないことが問題です。課題の解決のために、何をするかが行政には問われていると思います。例えば「むさしのFM」(ラジオ局)や「パークシティ」(テレビ局)という地元メディアを活用して高齢者向けの情報番組を始めたり、市役所に高齢者向けの「シルバーテレフォン」(電話の自動応答システム)サービスを開設することなど、すぐにやれそうなことはいくつも考えられるのではないでしょうか。「物やお金を支給する」という発想から、どうすれば対象者の生活が改善されるのだろう、という視点で「有効なサービスを開拓する」発想に切り替えてほしいと考えます。またよく言われることですが、行政の現在の縦割りの仕組みから、部署をまたいだ柔軟な対応が必要です。邑上市長が北町地区の水害への対応を聞いたところ、部署毎に担当業務の範囲についてだけ、バラバラの報告があったという話も伝わっています。民間出身の市長による改革と共に、納税者である市民ももっと声を上げないと、お役人の意識は百年たっても変わらないのかも知れません。
●「家具転倒防止金具取り付け事業」で30%の方しか希望しなかった背景を考察する 3月のH17年度の最終の補正予算の審議の中で、昨春華々しく宣伝していた高齢者や障碍者向けの「家具転倒防止金具取り付け事業」が予算の30%しか実施できなかった旨の報告がありました(H17年度予算約1億8千万円の内、使われたのは4,200万円程度)。 執行率が低かった理由を行政側は、取り付けを希望しなかった人からのアンケート結果から「すでに自分で改善していた方が多かったため」との回答が多かったと説明しました。しかし、70%にものぼる人が辞退した理由が単にそれだけか、疑問に思いました。 私は、アンケートで「希望する」と回答した人が少なく、見込みの30%しか実施できなかった理由としては、対象者にダイレクトメールを送ってはいるものの、その情報をちゃんと把握している人が少なく、「市でやっている事業をはっきりと知らないこと」、そして「高齢者等が他人が家の中に入ることを嫌うこと」が大きな原因ではないかと考えます。特に高齢者や障碍者にとって一人で家の中を整理することは難しく、その結果整理されていない家を他人に見られたくないと思うことがあるからです(身近なケースをたくさん見てきました)。とりわけ一人暮らしの場合はその傾向が強いと思います。 今回70%の人が希望しなかった結果を、表向きの理由だけではなく、その裏側を洞察することが必要です。この日のやり取りを見て、こういった検証が不足していると感じました。 ●防災のための片付けと整理の重要性 この件で少し見えたように、高齢者の安全を考える上で「家の片付け・整理」は大きな課題です。しかしこれは意外と認識されていません。今年3月4日に三鷹にある総務省消防研究センター(旧消防研究所)室崎益輝所長の話を聞いた時に、防災のために「家の片付け・整理が重要だ」との指摘があり、納得がいきました。現在の、物が多い住宅事情の中で身近な例を見るにつけ、多くの高齢者がこの問題を抱えていると実感しています。家の中の整理専門のアドバイザーが職業になっている国もあるようで、最近では日本にも登場しているようですが、高齢者をサポートする仕事として、もっと身近なサービスになると良いと思います。 |
|
| ホーム |
|


