三宅英子の武蔵野市議会報告TOP   過去の議員日記
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12月12日 一般質問ダイジェスト/物足りない市長の答弁(2)
前日の続きです。私の一般質問での主なやりとりの内、3〜5についてです。
議会中継のページに保存されていますので、アクセスすれば映像・音声でも確認頂けます。

武蔵野市の土地購入のあり方について
庁内検討会議のあり方について
長期計画調整計画の見直しのための「市民会議」の進め方について

以下でQは三宅、Aは市長です。
◇3 武蔵野市の土地購入のあり方について
「東町の法政一中・一高の移転の情報を、昨年4月に三鷹市から聞いて初めて武蔵野市は知ったと聞くが不思議だ。法政側と武蔵野市のコミュニケーション不足はなぜ生じたのか」
「事前の説明はなかった。理由はよく分からないが、残念なことだ」
「市議会での質疑やブログ・レポート等で、『武蔵境地区の旧郵政宿舎跡地は国有地のため、補助金を含め相場の約半額で優先的に払い下げられる』などと断定した主張をする議員が何人もいるが、実際に自治体が国有地を購入する場合、現在彼らの主張のように相場の約半額で購入できるのか?」
「以前は優遇措置があったが、現在は民間と同じ扱いで原則時価となっている」
「土屋前市長は市内の土地について『出物があれば、すぐ買う』と公言していたと記憶しているが、前市長時代は市長の一存で土地購入が決定されていたのか?」
現在と同じく、経営会議で検討の上決めていたと思う。
[コメント]
 法政側から事前に話がなかったことについて「元々武蔵野市と法政とは良好な関係だったが、1999年(ひょっとすると95年の時も)の市長選の時、法政大学前総長(市内在住)が対立候補を支持したため土屋前市長が激怒し、以後両者の関係が悪化した」という話が広く伝わっています。事実だとしたら私怨を行政に持ち込むとは市民にも不利益で迷惑な話です。土屋氏(現衆院議員)の言い分を聞いてみたいところです。

 国有地を購入できなかったことについて、保守系の市議がさかんに邑上市政を無為無策と攻撃していますが、この件については財政制度等審議会の答申が出ていることもあり、自治体であっても優先的に買えない時代になったという市長の言い分が正しいと思います。
(H17/11/8付 財政制度等審議会の中間答申PDFファイル P19〜P20)

 土屋前市長は退任直前の「第6回吉祥寺グランドデザイン委員会(H17/8/17)」で、気の緩みもあったのか、こんな発言をしています。
「大正通りをちょっと行ったところに半地下のパン屋ができて、2階がアトリエになっている。(中略)前に小さな空き地があって『どうですか市長、あれを買って何かやりませんか』というから、「なかなかいいね」と言って、この間土地公社で土地を買ったところである。」(以上同委員会議事録から)
  私もその場で傍聴していましたが、前市長はリップサービスのつもりで気楽に語ったという感じでした。「経営会議の手続きを踏んで」と言っても、「市民の税金」=「市長のポケットマネー」であり、「大体こんな調子で土地を買ってきたのかな」と思わせるものでした。

◇4 庁内検討会議のあり方について
「庁内に検討会議が設置された時は、該当する常任委員会に報告する仕組みを確立すべきではないか?」
「事業実施前段階の情報収集、意見調整が主なものなので、その考えはない」
[コメント]
 形成過程の情報について何でもかんでも行政報告せよと言っているのではありません。最近特に厚生委員会関係の事業で、事がドンドン進んでから結果だけを報告する事例が目立ち(8/26のブログ参照)情報公開に逆行していると考えるので敢えて取り上げましたが、市長は問題の重大さを認識していないようでガッカリしました。


◇5 長期計画調整計画の見直しのための「市民会議」の進め方について
「公募委員の策定委員枠を1名から2名に増やすことは可能か?」
「策定委員会の規模が大きくなりすぎるため困難である」
[コメント]
 武蔵野市にはH17年〜H26年の10年間のまちづくりの目標として「第四期基本構想」があり、その基本構想を具体化する施策や事業を「第四期長期計画」と位置づけています(詳しくはこちらの市のページで)。市民会議(正確には「第四期長期計画調整計画市民会議」)とは、昨年就任した邑上市長の提唱で設置されたもので、分野ごとに「長期計画」について、多くの市民の意見を直接聞き、それを集約して「長期計画調整計画策定委員会」への提言とすることになっています(市の説明はこちら)。

 市民会議は、市民が市政に直接参加できるという武蔵野市では初めての試みで、私は高く評価していますし、出来るだけ5つの市民会議を傍聴するようにしています。ただ初めてのことだけに会議の進行がスムースでない場面もあり、アドバイザー(大学教授など)や事務局(職員)によるサポートや、運営方法について各会議の横の連絡をもっと密にする必要があると感じています。
 市民会議各部門の、策定委員会(第四期長期計画調整計画策定委員会)への枠を1名増やすと、計5名増えることになり、人数が多くなりすぎることを市長は危惧していると思われます。ただ「都市基盤」及び「緑・環境・市民生活」部門で、そういう要望があるのは事実です。他の部門もそうなのかも知れません。

 以上一般質問での市長との主なやりとりをお伝えしました。他の議員の時でもそうでしたが、市長の答弁は丁寧ではあるものの、職員の作文をなぞっていることが多く、問題の本質をどこまで掴んでいるのか疑問に思うことが少なくありませんでした。
 
 私の質問では出てきませんでしたが、他の何人かの議員から出た「いじめについて」の質問に、教育長が自信たっぷりに答弁していました。しかし歯切れが良い割りには答弁が評論家的で、すんなりとは受け取れませんでした。先日市内で起こった定時制高校の生徒の受けた恐喝事件についても、「マスコミの記事が一面的。もっと冷静に受け止める必要がある」と強調する一方、「この事件の事実関係はまだ調査中」と語るだけで、十分情報を掴んではいないようでした。

 上に立つ人間として「現場のことは100%把握している」という先入観を持ち過ぎておられるように見受けられ、少し危うさを感じます。現在起こっている事件や問題には、過去の常識からかけ離れた部分が多くあり、「これはこういうことだ」とは簡単に言えないのではないでしょうか。

 また指導する側には、いじめられる側にどこまでも寄り添い、助けの手を差し伸べるという姿勢が最も大切だと思いますが、今回の答弁を通しては、そのメッセージがこちらには殆ど伝わってきませんでした。

【2006/12/12 15:30】 | 武蔵野市議会 | トラックバック(0) | page top↑
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