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御存知の通り、11月8日(火曜日)に行われたアメリカ中間選挙では、資金と組織力に勝る共和党の最後の追い上げも空しく、大接戦の上院の何州かも競り勝って、上下両院で民主党が多数派となりました。
この結果は歓迎です。なぜならネオコンや、進化論も否定するキリスト教原理主義教会、暴利をむさぼる兵器産業や石油業界らに支えられた、傲慢で無能な大統領がこれ以上変なことをすることができなくなり、世界の常識に近い民主党が議会をコントロールすることになるからです。無謀な戦争、銃規制や環境問題への無為無策、妊娠中絶の禁止容認、キューバ敵視政策の続行等々、ブッシュ政権のやってきたことには嫌悪感を覚えることが多すぎました。 ただ喜んでばかりもいられません。今回の結果は、民主党が勝ったと言うよりも、ブッシュ政権と共和党が自滅したと言った方が正確だからです。15万人以上とも言われるイラク人が死亡するなか(米軍の死者も2,800人を超えました)内戦状態のままさっぱり出口の見えないイラク戦争、ハリケーン・カトリーナへのお粗末すぎる大統領の対応、相次ぐ共和党のスキャンダルなどがなければ、民主党はとても勝てなかったでしょう。 南西部を中心に増殖するメガチャーチなどに取り込まれ、すっかり常識を逸脱した多くのアメリカ人が、簡単に健全な良識を取り戻すとも思えません。2008年の大統領選挙でもやはり民主党は苦戦しそうです。また民主党自体にも、ブッシュのイラク政策を支持したり、銃規制反対の強硬派議員が結構いるようですし、伝統的に民主党はイスラエル寄りですから、これからアメリカがよくなるとは単純に言えそうにないのが残念です。 共和党は資金力で民主党に勝るだけでなく、ディック・チェイニーやカール・ローブといった狡賢い連中が大勢いて、選挙でも常に次々と巧妙な戦術を仕掛けてきます。これに対し民主党はお人好しでわきが甘く(この点は日本の民主党もそっくり)、勝てそうなところでも共和党にやられるというのが10年以上続いてきたパターンでした。早速イラクの問題でも、民主党は大統領に巧みに話を持ちかけられ、議会の多数派という責任ある立場から尻拭いをさせられそうな雰囲気になりつつあるようです。
ブッシュ政権の政策で殆ど唯一私が評価していたのは対北朝鮮政策でしたが、民主党主導の議会となって、2国間協議を開始するのでしょうか。つまるところアメリカが、食糧や石油の供給で北朝鮮に対し事実上生殺与奪の権を持つ中国と組んで、金正日一族を追放しないことには、北朝鮮の体質は変わらないし、拉致問題も解決することはあり得ないと考えます。 |
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