三宅英子の武蔵野市議会報告TOP   過去の議員日記
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10月29日 最高裁の決定文書到着を受けて、記者会見を開きました。
 大急ぎで設定したきのう土曜日の記者会見でしたが、5人の記者とこれまで応援してくれた市民の方々が集まってくれました。同じ会派(むさしのリニューアル)の大野議員には、前日から会場の予約などに奔走していただき助かりました。
 ほとんどの記者が初めての方で、6年前に提訴した時の顔ぶれとは替わっていたため、これまでの経緯を説明しながら記者会見しました。記者からはなかなか鋭い質問が出る時もありましたが、間違えた答えをしてしまったり、うまく答えられないケースもあり、反省材料になりました。




 昨日届いた最高裁からの文書には、正式な判決は12月1日(金)午前10:30に言い渡すということと共に、土屋前市長等の上告を棄却することがはっきり書いてありました。二審の東京高裁の判決が確定することになります。
 1999年度の市長・市役所交際費の内58件について武蔵野市に監査請求したのが2000年8月ですから、6年の歳月がかかりました。二審の東京高裁の判決は2002年12月に出たので、最高裁の審理だけでも3年10ヶ月も掛かったことになります。途中何の連絡もありませんでした。長すぎる審理をどうにかしてもらいたいというのが実感です。

記者会見での私の主張

1.「イベントなどにマメに顔を出すのが政治家の仕事」という古い考え方に対して、強くノーと言いたい。
 私は、1つ1つの支出が税金の使い道としておかしい、という視点ではなく、前市長の公金を使う姿勢そのものに問題があると考えて訴えました。提訴してから、当時約800万くらいあった市長交際費が徐々に削減されて、H16年度には560万となり(それでも多摩地区26市中1位)、昨年秋に新しい市長に替わってからは市長交際費の予算が100万円と大幅に削減され、自分のやってきたことが無駄ではなかったとは感じています。
 しかし、市議の中には未だに「お金を掛けないと市としての交際はできない」などと主張する人たちがいます。21年間、土屋前市長がこれまでイベントや集まりにマメに顔を出して、会費を出したり祝い金を包むなどしてきたやり方をよしとする雰囲気がまだまだ根強く残っていることを実感します。議員は選挙向けに(もちろん聞かれるとそうだという人はいませんが)、人の集まるイベントや年中行事等に顔を出すだけが仕事ではなく、行政の中身をチェックすることがもっと重要な役割のはずです。これまでのような古いやり方に対して、市民がもっと強くノーと言うことが大切だと考えます。

2.財政の豊かさから生じた生ぬるい体質を改め、市政のスリム化に本気で取り組んで欲しい。
 提訴した6件は監査請求した58件のほんの一部に過ぎません。6年前に監査請求した時に、監査委員が棄却せずに私の訴えを認めていたら、武蔵野市政はもっと早い段階で変わっていたはずです。収入役・監査委員・秘書室長・市議会などがチェック機能を果たしてこなかったことの現れではないでしょうか? また、全国有数の豊かな財政を誇る(これは前市長の手柄でも何でもありません)武蔵野市が、知らず知らずの間にいい加減な公金支出を許す、ぬるま湯体質に陥っていたのではないかと考えます。市政のスリム化をもっと本気で進める必要があります。

☆★☆★☆☆★☆★☆

  10月29日の朝日新聞武蔵野版に載った、土屋前市長の「市長の仕事の実態を理解しない異常な判決」というコメントには驚くほかありませんでした。この人は現在法律を作る立場の国会議員であり、法律を執行する立場の政務官でもあります(先日総務政務官就任の仰々しい挨拶状が送られてきました)。こういう立場の人が、最高裁で確定した判決について、これまで長い時間とエネルギーを掛けさせたことへの反省の言葉のひとかけらもなく「異常な判決だから無視していい」と言わんばかりの発言をするとは、一体どういうことでしょうか。一審・二審で違法とされ、今回も違法とされた「市の部課長研修会後の懇親会への祝い金」は、一審判決後も毎年支出を続けてきたものであり、当時から「変な裁判官が多い」などと言って、司法の判断を軽視してきました。

 こういう公金支出の感覚がマヒした似たような人が、あちこちで権力の座にいるので、福島の汚職や岐阜の裏金作りなど、自治体首長の絡む異常な事件が頻発するのではないかとも思います。
朝日新聞 東京新聞
【2006/10/29 17:57】 | 市長交際費 | トラックバック(0) | page top↑
10月28日  市長交際費裁判の最高裁決定文書が届きました。前市長等の      上告は棄却されました。
 昨日突然最高裁から、私が前市長等を訴えていた市長交際費裁判の決定文書を郵送したとの電話がありました。4年間近くなしのつぶてで、あまり遅すぎる決定でしたが、結果は前市長等の上告を棄却し、6件中3件の交際費支出を違法とする二審判決を確定させるものでした。

 すでに一部の新聞には記事が出ていますが、本日午後三鷹駅の近くで記者会見する予定です。
詳しいことは改めてご報告するつもりです。この裁判関連の情報や判決文などはこちらにまとめてありますのでご覧下さい。
【2006/10/28 13:09】 | 市長交際費 | トラックバック(0) | page top↑
10月25日   総務委員会の視察報告(下関・大野城・北九州市)          10月16日(月)〜18日(水)
 10月は各委員会の視察が集中します。他の自治体のことはよく知りませんが、武蔵野市議会の視察はかなり真面目で実体のあるものだと思います。しかしこちらに去年の視察の実績がありますが、視察先は九州や北海道が圧倒的に多く、これは毎年同じ傾向です。
 視察のテーマは何も遠くまで行かなくても、
近隣や首都圏でも見るべきものもあるのではないかと思いますが、いつも遠くの自治体が視察地に選ばれることには疑問を感じます。議員同士の親睦を深めるのが視察のもう一つの重要な目的、と言う人もいますが、それならお互い自費を払って小旅行すればよいのではないか、普通の会社はどこもそうしている、と思います。しかしこんなことを考える議員は殆どいないようで、これまで正面切ってそうした主張をしたことはありません。

 さて、今回の視察は行財政改革とNPO支援が主なテーマでした。他の自治体で進行している実体を見ることは参考になるのはもちろんですが、表面的な話から一歩突っ込んだ質問をすると時々隠れた問題点や現状(過去)の課題等がわかりヒットすることや、相手方のキャラクターによってはざっくばらんな話も聞けて思いがけない情報が入手できる場合もあります。
 また、今回の下関と宿泊地の小倉は古い建物が多く、古さを生かしたまちづくりが特徴的で、歩くのに心地良い雰囲気でした。西鉄・北九州鉄道などの駅舎や列車・駅員の制服などもレトロな感じで、JRとは大分違う個性があり人々に愛されている感じがしました。単に移動の手段というより、まちの中の核になっていると思いました。


PICT0042-s.jpg
旧秋田商会ビル 門司港駅

 

行財政改革関係の視察
●10月16日(月)下関市役所・・・「行財政改革大綱集中プラン」
      合併して、第3セクターが57法人、公共施設が1,166施設

 下関市は昨年2月13日に下関市・菊川町・豊田町・豊浦町・豊北町の1市4町が対等合併し、面積は合併前の3倍くらいにも広がったそうです。訪れた下関市庁舎は合併後の市域の南に位置しているため当初移転の話があったそうですが、庁舎移転反対運動が起こって難航しているようです。
 国の指定を受け、昨年の10月に「中核市」に移行するということになったため、国の指針通りに行財政改革を進めなければならず、9月に推進委員会に諮問し、答申が10月という超スピードの進行で行政改革大綱が策定されました。また推進委員会のメンバーは市民公募委員も入っていなかったそうです。合併した後の組織の整理統合などさまざまな課題があると推測しますが、あまりにも急ピッチで、あまりにも国の敷いたレール通りの行政主導の取組み、という印象です。人口約30万人なのに、第3セクターが57法人、公共施設が1,166施設(内3つの市立病院)もあるとのことで、このように短期間でどこまで本質的な課題の整理ができ、中長期的な方向性を構築できるのか疑問に感じました。議員の数は合併前の各自治体の合計104人のまま、議員報酬も合併以前のままで、下関市議が月額報酬565,000円、その他の町議は19万から20万程度と、随分差がついています。第3セクターが経営する水族館を見ましたが、ここは単年度でやっと黒字になったとのことで、イニシャルコストなどを含めるとまだ採算は取れていないようです。

H17年7月下関市行政改革推進本部会議(内部組織)、推進委員会(外部審議組織)設置
9月行政改革大綱について推進委員会に諮問
10月答申
11月新・下関市行政改革大綱策定・公表
H18年1月集中改革プランについてパブリックコメント募集(11名、41件)
2月集中改革プランについて推進委員会で審議
3月集中改革プラン策定・公表
●10月17日(火)大野城市役所・・・施策中心の予算の枠配分方式・フルコスト計算書作成・事後評価

 大野城とは、664年に白村江の戦いで大敗した大和朝廷(倭国)が、太宰府政庁防衛の目的で築いた敵の侵入を防ぐための土塁と濠のある簡単な城で、関連する遺跡などが多いまちでした。住民構成では、65才以上の高齢者は全体の13%(武蔵野市18%)くらいで、武蔵野市に比べると20代から40代の若い世帯が多い比較的若いまちでした(肌でそう感じたわけではありませんが、駅前に新しい高層マンションが数棟建設されていました。福岡の郊外のため、若い世帯が多いのかもしれません)。
 そのせいか、行政側のやり方もフットワークが軽く、行政評価はコンサルタント会社に委託し、公募市民4名を含む市民13名を加えるなどコンパクトな手法を取っていました(武蔵野市では個別事務事業評価という名称でやっていますが、公募市民は入っていません)。国の指針通りに行政が主導している下関市と比べると、市民参加で実質的な取り組みが進んでいる印象を受けました。

 フルコスト計算書(事後評価シート)の導入はH15年からスタートしていて、H18年度で4年目でH17年度に81事業内容を見直し、約6,600万円を削減したとのことです。
対象となる範囲は
   
3年以上継続的に実施している施策・事務事業・委託事業・補助事業
3年以上にわたって開催している各種審議会・委員会・検討委員会
定期的に更新する各種計画の策定業務
廃止した事業

などで、各種審議会・委員会・検討委員会も入る点や廃止した事業も対象になる点がユニークだと思いました。また「予算・決算書については市民にわかりやすい内容に何か改善していないのか?」と質問したところ、「来年度の予算書から款・項・目のこれまでの予算書を見直し、事業別の予算書作りに着手する。法的な問題だけが課題」との回答でした。武蔵野市でも是非前向きに検討して欲しいと思います。

【2006/10/25 17:26】 | 武蔵野市議会 | トラックバック(0) | page top↑
10月19日 メールに反論する
 10/16〜10/18まで、総務委員会の視察旅行で下関・北九州市に行ってきました。視察の中身については改めて報告しますが、今日は10/14に書いた「法政跡地地区計画の説明会を聞いて」に対して、2人の方からコメント、というより批判のメールをいただきましたので、少し長くなりますが、これに反論したいと思います。

 2人の方は共に「吉祥寺東町文教地区地区計画協議会」のメンバーで、建築を専門としている方とのことで、仮にAさん、Bさんと呼ばせて頂きます。共にブログの流れに沿って批判しているせいか、内容はよく似ています。ここではAさんのコメントについて逐一反論します。プライバシーに関わる部分を除き原文のままです。グレーの囲みがAさんから頂いたメールで、その内の青字は私の14日のブログを引用されている部分です。


【10月14日 吉祥寺東町「法政跡地地区計画」の説明会(10/9)を聞いて】を拝読いたしました。
全般的に言えば、地区計画についての不正確な理解に基づいて書かれていて、三宅さんの主張が何処にあるのか解らない文章です。また、この地区計画に懐疑的な部分が散見され、三宅さんは私たちの活動を支持しているのか否か、理解できません。

 高層マンション建設に反対し、住環境を守りたいという思いは同じであることは全体を読めば明確におわかり頂けると思うので大変残念です。

【地区計画について私は専門家でも何でもありませんが、「普通、ある土地に建物を建てたり、地域を開発したりする場合、建築基準法や都市計画法の用途地域などの規制を受けることになるが、正規の手続きにのっとって地区計画を作ることにより、その地区内では法に優先して規制を強めたり、緩和したりするなど、細かく規定することができる」というように理解しています】

* どのような法に優先するのでしょうか、この表現は「法で定めていることを特別に許可」しているかのような表現です。読者を欺く結果に繋がる恐れが有りますので、「都市計画法に従って」と訂正するのが適当と思います。

 都市計画法が上位法としてあり、その下に地区計画があることは理解しているつもりです。ただ例えば、都市計画法に基づく用途地域の規定で建ぺい率が200%とされている場所でも、地区計画(正確には地区計画を取り入れた条例)により100%と決められれば、その地区では100%の方が優先するということではないでしょうか。「法に優先して」と書いた部分が「あらゆる法律を超えて」という風にでも誤解されやすいというのなら、訂正することは構いませんが、どうして「読者を欺く結果に繋がる」などというオーバーな受け取り方になるのか、全く理解できません。

【「吉祥寺東町文教地区地区計画協議会」の方々が苦労して作成され、地区住民の8割の署名を得たという地区計画ですが、署名の段階では「地区計画の原文」は配布されていなかったようで、この日も出席者には文書では配布されず、プロジェクターによる説明だけだったのは残念です。】

* このような事実無根のことを公式に記述することは公人として許されません。私たちは十分な説明責任を果たすために、地区計画の原文はもとより、Q&A冊子を付け、更に状況説明を伴うお願い書も添付して署名を頂きました。事実確認を経ない記事は社会的な問題を引き起こしかねませんので、お謹みください。記事の訂正を求めます。

 これは事実がどうであったかということですから,、間違っていたら訂正します。資料を持って説明に回るという大変な労力を掛けて、署名を集められたことには敬服します。ただ実際問題として、地区計画の内容はその場で説明を受けただけで頭に入るものではないと思います。HPを作って解説付きで原文を掲載し、じっくり読んでもらうなど、理解を深める方法はいろいろ考えられます。もっとオープンにして、多くの人の意見を反映させる努力は、今後も続けられるべきではないでしょうか。

【上の策定までの流れでも明らかなように、地区計画を作るには行政との連携が不可欠ですが、説明では「武蔵野市は何も判っていない」とか「市はもっと国立市の明和地所の最高裁判決を勉強すべきだ」など市に対する批判が多く、今後の戦略が不明でした。市の人間はオブザーバーとしても出席していないようでした。10/2、協議会の方々が市に地区計画案を提出したとき、市側に説明会への出席要請をしなかったのでしょうか。】

 * 行政に対する批判を述べざるをえない状況をご理解頂けてないようです。原案提出までの3ヶ月間、都市整備部と地区計画の内容について協議してきました。都市整備部(長)は初めから地区計画に反対してきました。それを間接的に「高さ制限は20・25メートルくらいでなければ認めない」という表現で、私たちの最も重要な部分を否定してきました。論拠を求めると、常に時間が無いなどの理由で回答を拒否して来ました。これを受けて、9月6日の市議会本会議においても、市長が同様な答弁をしています。そして、絶対高さ制限15メートルは財産権の侵害として訴訟され、敗訴の可能性が云々とも答弁しています。議会の議事録をご精査下さい。この他にも地区計画を否定するような主張をしています。
 私たちは都市整備部(長)の否定的態度の理由は「宅地開発に関する指導要綱」の行使によって行政官の存在を誇示したいという個人的感情にあることに気付きました。武蔵野市は地区計画が1件も成立していないという事実もこれで理解できます。市に対する批判をしなければ、私たちの地区計画はどのようになるでしょうか。都市整備部(長)の言いなりになることは明らかです。好き好んでこのような説明会や署名活動をしているわけでは無い事をご理解下さい。

 市側に出席の要請をしているにも拘らず、出席できないのもこの点について公式に指摘されるのを嫌うからに他なりません。ご理解いただけますでしょうか。
 
 行政に対する強い不信感を持っていらっしゃるようです。協議の中で芽生え、現在に至っているのかも知れませんが「都市整備部(長)の否定的態度の理由は、行政官の存在を誇示したいという個人的感情にあることに気付きました」というのは、思い込みが強過ぎると感じます。

 市の担当者に確認したところ「武蔵野市は地区計画が1件も成立していない」というのは事実だそうです。しかし、住民から提案できるように都市計画法が改正されたのは、H15年からということもあってまだ実績はない、法改正前に行政側の発議により、西久保地区で地区計画がかなり具体化しそうになったことはある、との回答でした。

 地区計画成立までには、14日にも書いたように[都市計画審議会が承認][市による条例化][議会の承認]など、まだまだ高いハードルがあり、工事着工がタイムリミットとすれば時間も限られています。ここまで行政と対立して、今後どのような展望をお持ちなのでしょうか。
 

【 高さを15mに制限する案となっていますが、ちょっと厳しすぎるのではないでしょうか。すぐ近くの三中は高さ18mということです。 】

* どのような根拠でこの記述が成り立っているのでしょうか。感覚的な、或は気分的な記述でしたら、是非削除願います。
都市計画について議員として必要な勉強をされることをお薦めします。

 「感覚的な、或は気分的な記述でしたら、是非削除願います」とはどういうことでしょう。感想を述べてはいけないのでしょうか。地区計画で15mと決まると、現状でそれを超えるものは「既存不適格」となることくらいは知っています。高さについて私の考えは最後に改めて述べます。

【国立市の明和地所の最高裁判決というのは今年3月に出たもので、原告の請求こそ認められなかったものの(理由は地区計画は工事が始まってから後出しされたものだったからということのようです)「良好な景観に近接する地域内に居住する者が有するその景観の恵沢を享受する利益は,法律上保護に値するものと解するのが相当である」と、判決でハッキリ景観権が認められ、これは良好な住環境を求める住民にとって強い味方になると考えられます。(新聞記事) ただ、国立市の大学通りと比べて、東町の住宅街は景観的に特別だとは言えませんが、今回の地区計画が単なる住民エゴでなく、生活者の一般常識に裏打ちされたものであれば、仮に今後裁判になったとしても十分勝算があると思われます。】

* この記述は不適当です。桜並木と共に歴史的な優れた特別な景観であるから保全の必要が有るのではありません。現状よりも環境が悪化する前に予防的に地区計画を定め、計画の目標を設定して環境の向上を目指すとことが課題なのです。町並みを保全することは十分に地区計画の対象となりうる事をご理解下さい。

 この記述のどこが不適当なのでしょうか。国立市マンションの例で最高裁判決は「景観権」以上に踏み込んでいないと思います(全文 解説)。勿論、住環境全般の保全を目指す地区計画が成立し、司法でも認められば画期的なことですが、私には理想と現実の間にギャップがあるように思えます。

【武蔵野市ではかつて後藤喜八郎市長の時代に、「指導要綱」を巡ってマンション業者と争いになり、市の方でも水道の供給をストップするなどかなり強硬な手段を取ったものの、結局最高裁まで行って市が敗れてしまい、市長が損害賠償を命じられたことがありました。そんなこともあって武蔵野市は慎重になっているのかも知れませんが、内容はともかく、地区計画策定そのものに反対ではない(できない)筈なので、今後東町住民との話し合いが進むことが期待されます。】

* これは私たちの地区計画には何の関係も無い訴訟・敗訴です。「こんな事が有りました、議員の皆様気をつけて下さい」と吹聴されている証拠です。
どの様な意図で武蔵野市はこの裁判の例を持ち出すのか不思議に思われませんか。地区計画をつぶすための流言飛語とは思われませんか。

 れっきとした事実を述べることががなぜ流言飛語になるのでしょうか。「指導要綱」と「地区計画」の違いがあるとは言え、市とマンション業者が裁判で争ったこと、今回もそうなる可能性があることはよく似ています。裁判で敗れた当事者が慎重になるのは誰にでもわかることです。「地区計画」はオールマイティで、絶対負けることはないとでも言われるのでしょうか。

【ところで少なくとも昨年の4月に三鷹市と法政大学側が協定書を結んだ頃には(建通新聞東京2005.7.4付)、武蔵野市は三鷹市からのルートで公式に校舎移転の話を聞いていたようで、その時点で跡地をどうするか、法政側から武蔵野市に全く話がなかったのは、よく考えてみると不思議なことだと思っていました。
 しばらく前、その疑問が氷解するような、前市長と法政との関係について大変興味深い話を聞き込みましたが、当事者に確認した訳ではないのでここに書けないのが残念です。】


* このような思わせぶりな記述は、読者にとっても、私たちにとっても好ましく有りません。削除される事を望みます。
 
 批判はご自由ですが、書くことの内容にまで指図を受けるつもりは全くありません。

☆★☆★☆☆★☆★☆

 自分の住まいの住環境を、少なくとも現状より悪化させたくないと考えるのは人間として当然の願いであり、権利であると思います。ですから、影響の大きいマンション予定地の北側に住んでいる人たちを中心に「地区内の建造物の最高高さを現状の15m以下としてほしい」という強い要望が出てくるのは、しごく真っ当なことだと思います。原案の地区計画がこのまま成立し、デベロッパー(長谷工)もこれに納得するのなら、それに越したことはありません。しかし現実には、世田谷区北沢の都立大跡地に立ってしまった絶壁マンション(深沢ハウス)とか、市と結託していると住民側が主張し、現在高裁で係争中の小平の高層マンション(未着工)など、長谷工が関係するマンションでは厳しい事例が目立ちます(長谷工以外でもそうですが)。町田市玉川学園のIBMグラウンド跡地の長谷工の計画にも反対運動が起きています。

 東町のケースは着工後に地区計画ができた国立のケースより今のところ有利ですが、デベロッパーにすれば「土地を購入後、急に地区計画を作って規制を厳しくするのは権利の侵害であり、承服できない」と主張することは十分考えられます。楽観はできません。

 仮に裁判となり、負けたら長谷工の言い分がそのまま通り、住民にとって非常に不利な条件で建設を認めることにはならないでしょうか(現在の用途地域のままだと、敷地内の一部では最高高さ33mまで建築できることになると聞いています)。賢明な方々のことですから、そういうことにはならないと見通して戦略を立てられているとは思いますが、余計な心配をしてしまいます。

 私は譲れるところは譲って、住民の最大公約数となる着地点を探り、合意可能な地区計画を目指す方が現実的だと考えます。

 AさんBさん共にその道の専門家ということですから「これはこういうことですよ」と普通に言ってくれればいいものを「お前は間違っている、もっと勉強しろ。市議のくせに何だ!」と言わんばかりの主張をされれば、こちらもいい気持ちがしないのは仕方がないことです。行政側と上手く行っていないのも納得できます。

 配られた小冊子Q&Aに「仮に裁判になって負けても、市が責任を負うだけで、地権者には関係ありません」とハッキリ書いてあります。同じことは説明会でも聞きました。或いは本音かも知れませんが、こんなことを明らかにしたらどういう反応があるか、覚悟の上で言ったり書いたりされているのでしょうか。非常に疑問に思います。

 10月9日の集会の後に、初めてお目に掛かった住民の方から「説明を受けた今回の地区計画は少し楽観的過ぎると感じた」と話し掛けられました。内容や進め方を疑問に思っている方々も少なからずいらっしゃるのではないかと感じました。
【2006/10/19 23:28】 | 吉祥寺東町法政跡地問題 | トラックバック(0) | page top↑
10月15日 北朝鮮の地下核実験について考える
 北朝鮮による地下核実験は失敗だったのではないかとか、偽装ではないかとか、微量の放射能が検出されたとか、いやまだハッキリしないなど、様々なニュースが飛び交っていますが、北朝鮮自ら実行したと宣言しているのですから、制裁に向かう外ありません。

 それにしても感じるのは、金大中−盧武鉉という2代にわたる韓国の政権が続けてきた太陽政策の罪の大きさです。一説によると当時崩壊寸前だったという北朝鮮の「金王朝」に対し、金と食糧をふんだんに与えて甘やかし、核開発を加速させたことの責任をどうとってくれるのでしょうか。昨年2月二重瞼に美容整形したとされ、その顔をテレビで見るたびに気持悪くなる盧武鉉大統領ですが、即刻の辞任に値すると思います。
 
 偽ドル、偽タバコ、麻薬の製造と密輸でもっているとされ、すでにアメリカの金融制裁で大きな打撃を受けていると言われる金正日政権が長続きするはずがないとは思うものの、周辺国全て、特に貿易量の過半を占めながら腰の定まっていない中国、韓国が制裁に全面協力しない限り、効果はなかなか現れないかも知れません。北が破れかぶれになって次にどんな反応をするかも不気味です。
 反対派はとっくの昔に根絶やしにされ、外からの情報も全く遮断され、表面的には北の国民は一致団結して金正日を崇拝しているように見えますが、それほど一枚岩でもないという話も伝わってきます。ウラでは裸の王様を嗤い、怒りを募らせている国民も少なくないと信じたいものです。崩壊が始まると早いのは、1989年の東欧社会主義諸国の実例を見て、まだ記憶に新しいところです。

 北への強硬策を唱え続けてきた安倍首相とその周辺は、支持率がもっと上がると密かにほくそ笑んでいるかもしれません。またこの事態に乗じて軍備を増強したり、国民の権利を制限する法律の強化を狙っているのかも知れませんが、そういうことは願い下げです。各国が協力して一国も早く金正日を退場させ、核の脅威に晒されている、日本をはじめ周辺の国民が安心して眠れるように、各国の指導者には国連と協力しながら努力を重ねてもらいたいと思います。
【2006/10/15 18:55】 | 世間全般 | トラックバック(0) | page top↑
10月14日 吉祥寺東町「法政跡地地区計画」の説明会(10/9)を聞いて
 10月9日夜、吉祥寺東町法政跡地についての地区計画が出来上がり、その説明会が行われるというので聴きに行きました。影響を受ける周辺地域にお住まいの皆さんには大きな関心事であることは予想されましたが、100人あまりもの人が集まっていました。市議も10人来ていました。

 法政跡地問題の経緯については、'05/12/23'06/1/12をご参照下さい。市議会は高層マンション建設反対で足並みが揃っています。

 地区計画について私は専門家でも何でもありませんが、「普通、ある土地に建物を建てたり、地域を開発したりする場合、建築基準法や都市計画法の用途地域などの規制を受けることになるが、正規の手続きにのっとって地区計画を作ることにより、その地区内では法に優先して規制を強めたり、緩和したりするなど、細かく規定することができる」というように理解しています。
 
地区計画策定のプロセスを大雑把に説明すると大体
[地区住民の意見集約]→[自治体が原案作成]→[縦覧・意見書受付]→[都市計画審議会が承認・決定]→[自治体が条例化]→[議会が承認]→[発効]

というような流れになるようで、日本では1985年に神戸市で制定された「まちづくり条例」が最初だそうです。
(詳しくはWikipedia東京都江戸川区などのページを参考にして下さい)。

「吉祥寺東町文教地区地区計画協議会」の方々が苦労して作成され、地区住民の8割の署名を得たという地区計画ですが、署名の段階では「地区計画の原文」は配布されていなかったようで、この日も出席者には文書では配布されず、プロジェクターによる説明だけだったのは残念です。

※「署名の段階では「地区計画の原文」は配布されていなかったようで」という部分について「協議会」の当事者の方から事実と違うという抗議がありました。「地区計画の原文を配布し、説明をした上て署名をもらった」ということですので、お詫びしてそのように訂正します。


説明を聞いていて気になることが何点かありました。

上の策定までの流れでも明らかなように、地区計画を作るには行政との連携が不可欠ですが、説明では「武蔵野市は何も判っていない」とか「市はもっと国立市の明和地所の最高裁判決を勉強すべきだ」など市に対する批判が多く、今後の戦略が不明でした。市の人間はオブザーバーとしても出席していないようでした。10/2、協議会の方々が市に地区計画案を提出したとき、市側に説明会への出席要請をしなかったのでしょうか。
高さを15mに制限する案となっていますが、ちょっと厳しすぎるのではないでしょうか。すぐ近くの三中は高さ18mということです。

 国立市の明和地所の最高裁判決というのは今年3月に出たもので、原告の請求こそ認められなかったものの(理由は地区計画は工事が始まってから後出しされたものだったからということのようです)「良好な景観に近接する地域内に居住する者が有するその景観の恵沢を享受する利益は,法律上保護に値するものと解するのが相当である」と、判決でハッキリ景観権が認められ、これは良好な住環境を求める住民にとって強い味方になると考えられます。(新聞記事
 ただ、国立市の大学通りと比べて、東町の住宅街は景観的に特別だとは言えませんが、今回の地区計画が単なる住民エゴでなく、生活者の一般常識に裏打ちされたものであれば、仮に今後裁判になったとしても十分勝算があると思われます。

 武蔵野市ではかつて後藤喜八郎市長の時代に、「指導要綱」を巡ってマンション業者と争いになり、市の方でも水道の供給をストップするなどかなり強硬な手段を取ったものの、結局最高裁まで行って市が敗れてしまい、市長が損害賠償を命じられたことがありました。そんなこともあって武蔵野市は慎重になっているのかも知れませんが、内容はともかく、地区計画策定そのものに反対ではない筈なので、今後東町住民との話し合いが進むことが期待されます。

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 ところで少なくとも昨年の4月に三鷹市と法政大学側が協定書を結んだ頃には(建通新聞東京2005.7.4付)、武蔵野市は三鷹市からのルートで公式に校舎移転の話を聞いていたようで、その時点で跡地をどうするか、法政側から武蔵野市に全く話がなかったのは、よく考えてみると大変不思議なことだと思っていました。
 しばらく前、その疑問が氷解するような、前市長と法政との関係について大変興味深い話を聞き込みましたが、当事者に確認した訳ではないのでここに書けないのが残念です。
【2006/10/14 06:05】 | 吉祥寺東町法政跡地問題 | トラックバック(0) | page top↑
10月11日 H17年度決算特別委員会・・・9/22 午前10時〜午後5時頃
 9/21〜9/27まで開催された決算特別委員会(審議は実質4日間)について、私のおこなった質疑を中心にレポートします。委員会の質疑全体については市議会で保存してある録画ファイル(長いので、ずっと見るのは大変です)か、2ヶ月程のちに公開される議事録をご参照ください。決算特別委員会の会派別メンバーはこちらに(9/25のブログ)。
[9/22の審査項目]:監査委員審査意見・人件費・総括・歳入、議会費

 この日は主に市の財政全般について質疑がありました。昨年は個人市民税の割合が固定資産税を下回りましたが、今年は元に戻りました。しかしこれには理由があって、武蔵野市の財政力指数(解説:地方財政情報館HP)がH16年度1.6を超えたということで、6億円分の課税権が都に移ったため、固定資産税(償却資産)が減ったということです。しかし税収の傾向そのものは変わっておらず、これは好ましいことではありません。

 武蔵野市ではH10年決算から、企業会計の考え方を取り入れた「バランスシート」を作成してきましたが、今年から「年次財務報告書」と名前を変え、他市との比較なども取り入れてかなりわかり易くなったことは評価できます。
しかし市役所内部でもこの資料があまり活用されておらず、決算書などの説明に複数年にまたがった視点がほとんどないのは残念です

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●人件費及び総括
去年も同じ観点から聞きましたが(昨年についてはこちらです)、
Q)高齢化が進み、今後のトレンドとして個人市民税が増える可能性は少ないと思うがどうか?

収入役の答弁)地価が上昇傾向にある中、市内ではマンションも戸建てもすぐ売れてしまう状況で、《武蔵野ブランドが続く限り》固定資産税収入は問題ない。不動産が買えるということは収入もあるということで個人市民税も増える。また団塊世代の退職金からの税も見込める。

去年もそうでしたが、収入役の答弁は不動産関係者のようなセリフであり、あまりに危機感を持っていないことに驚きました。団塊世代の退職金からの税金などは一過性のものに過ぎない筈です。財務部長は国の税制改正の行方次第で税の分配方法が変わる可能性があるなどの懸念材料も少し語りましたが、市全体としては
高額所得者や一部大企業からの税収頼みのぬるま湯にドップリ浸かっているという印象は免れませんでした。

Q)H17年に退職後再任用された16名には外郭団体への再任用もふくまれているか? 

人事課長の答弁)含まれていない。

Q)土日勤務手当について、昨年答弁した元助役(現在退職)は近々結論が出るとの答弁だったが、今年も金額が減っていないのはなぜか?

人事課長の答弁)給与自体がマイナス改定だったなどを理由に組合との廃止交渉が難航しているが、特殊勤務手当全体の廃止を含めた見直しを提案したいと考えている。

財政援助出資
団体(いわゆる外郭団体)の情報公開はさっぱり進んでいないので、市から外郭団体への天下り、再就職はブラックボックスのままです。また土日勤務手当など特殊勤務手当の見直し・削減についても、市長が余程リーダーシップを発揮しないとなかなか前に進みそうにない感じの頼りない答弁でした。(三鷹市では大幅削減を決めましたし、横浜市では2011年度までに全廃すると発表しています)。
【2006/10/11 06:30】 | 武蔵野市議会 | トラックバック(0) | page top↑
10月2日 決算特別委員会が終了、9月市議会(第3回定例会)も終わりました。
 H17年度決算を審査する決算特別委員会は9/22〜9/27にかけて開催され、9/29の本会議で討論があり(各派とも賛成で反対はなし※)、承認されました。
  ※会派に属さない議員の一人が、特別会計の一部に反対討論しました。

 今回の決算特別委員会で特筆されるのは、何と言ってもインターネット中継が導入され、かつその様子が今後4年間録画保存されるということです。中継を見た市民の方々からは、議員の立場、能力がある程度分かって良かったとか、市役所職員もそれなりに一生懸命仕事しているのが分かった、という好意的な反応もあった反面、

くだらない質問、場違いな質問、揚げ足取りや無駄なやり取りが多すぎる。
行政はきれいゴトの答弁や言い逃れををするだけで、議論が深まらない。
質問の時間や回数があまりに形式的。(委員の持ち時間・発言の仕組みについては9/25を参照して下さい)
市役所・市議会の中だけで通用する略語、議会用語、役人用語、横文字などが多すぎる。
大勢集まってワイワイやっているが、何をテーマに何時間、何のために話し合っているのか、サッパリ分からない。

と言った、批判的な意見も多く聞かれました。議事運営の形式などの変更は殆ど不可能ですが、中継を見ている普通の市民のために、もっと分かりやすくする工夫・努力は、今後発言者にも、議会事務局の運営スタッフにも要求されることだと思います。

 私が行った質疑を含め、印象的だったり、重要と思われることについては、次回以降にお知らせしますが、本日は
1) 本会議でのH17年度決算に対する賛成討論(原稿)をこちらに載せました。
2) 決算特別委員会で私が行った質疑が、録画保存された議会中継ファイルのどのあたりに出てくるか、ファイル巻頭からの経過時間で示しました(発言時間には市側の答弁も含みます)。どのファイルもかなり長尺ですので、誰がどこで発言したか、探すのが大変です。私の発言に大した内容はないかもしれませんが、興味のある方はご覧下さい。

日付録画ファイル名収録時間長私の発言部分(ファイル巻頭からの時間)
9/22監査委員審査意見、人件費及び総括(質疑)      4h40m01s・1h02m14s〜1h18m25s(約16分間)
・4h26m50s〜4h39m40s(約13分間)
第1款 議会費                20m01s・12m28s〜13m54s(約3分20秒間)
9/25第2款 総務費(質疑)5h02m08s・38m55s〜1h04m44s(約25分30秒間)
第3款 民生費(質疑)1h36m14s・23m15s〜39m15s(約16分間)
9/26第4款 衛生費2h42m51s・29m20s〜38m25s(約9分間)
第5〜7款 労働費・農業費・商工費1h58m13s・23m01s〜32m48s(約9分45秒間)
第8款 土木費2h32m29s・1h15m03s〜1h33m50s(約18分45秒)
9/27第10款 教育費5h17m09s・1h37m30s〜2h09m30s(約32分)
4特別会計、水道事業会計2h16m32s・17m20s〜24m30s(約7分10秒)
・38m38s〜41m53s(約3分15秒)
・1h49m55s〜1h54m35s(約4分40秒)
討論、採決25m47s・10m35s〜15m30s(約5分)
9/29決算特別委員会審査報告他3h16m42s・1h51m00s〜2h01m25s(約10分25秒)

9/27,9/29の質疑については市議会HPにアップされ次第順次お知らせします。

 なお、邑上市長退職金を3分の1に引き下げる条例(議案第52号)に対する賛成討論の録画もこちらでご覧になれます。原稿はこちら

9/21議案各委員会審査報告他1h27m10s・32m50s〜36m00s(約3分10秒)
 
【2006/10/02 15:23】 | 武蔵野市議会 | トラックバック(0) | page top↑
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