H18年度予算特別委員会----3月17日・(20日)・22日・25日・27日----では委員として初めての質疑に立ちましたが、その前に過去の予算特別委員会を傍聴した中で気づいた点をピックアップしてみます。
●これまでの議員の質問の傾向とは?
| ・ |
単に予算書の特定の項目について、金額がどうこうという質問が多く、財政を構造的に捉える視点が欠落している。 |
| ・ |
市が毎年発行する「バランスシート」を活用した質問がほとんどない(長期的な視野で市の財政を俯瞰する視点の欠落)。 |
| ・ |
一つの施策の大転換の時(介護保険改正等)や話題性がある事業(今回の市長交際費・「武蔵野プレイス」など)には同じような質問が集中するが、個別の施策を独自の視点で質問をすることが少ない。 |
| ・ |
各部署の「報告書」のデータに基づく質問が乏しい。現状の課題を解決・改善するための具体的戦略の問い掛けがほとんどない(行政側の説明を聞くだけで終わり)。 |
| ・ |
「過去の自分の質問等でこの施策が実現できた」というような自慢話が多い。 |
私は前から「わかりやすい財務諸表・データ集」を作ってほしいと繰り返し主張していますが、予算特別委員会も、もっと一般の市民が聞いてわかるような明快なやり取りに変えるべきです。この委員会を1年間の市の仕事の中身をプレゼンテーションさせる場所として、職員の方々にデータの準備はもちろん、説明の表現方法をもっと工夫してほしいと思います(これにはトップの強力なリーダーシップが必要です)。
●3月25日の予算特別委員会(総務費)
[
主な私の質問 ]
Q)4年間で4,800万円以上かけた(大型画面)マルチビジョンの設置は適切だったか?
「地域情報センター」(商工会議所1階のインターネットが利用できるスペース)のマルチビジョンはなぜ設置されたのか、来年度廃棄処分にするというがこの4年間どのような成果があったのか?
A)マルチビジョンは映像情報を利用する目的で設置したが、修理も含め維持費が高額なので来年度はリース切れになるので処分するつもりだ。平成15年地域情報センターでは、1年間に123件の利用があり、マルチビジョンもそれなりの成果があったと考える。
コメント)リース料が4年間で4,800万円以上も掛かった事業を「それなりの成果」という評価で終わらせて良いのでしょうか。来年度廃棄処分にすると簡単に言っていましたが、税金をドブに捨てるようなもの。前市長のツルの一声で設置されたと聞いていますが、マルチビジョン設置の経緯と成果を、反省を込めてきちんと検証するべきだと思います。
地域情報コーナーのマルチビジョン経費(単位:円)
| H14年度決算 |
12,164,040 |
H17年度予算 |
12,165,000 |
| H15年度予算 |
12,165,000 |
H18年度予算 |
2,028,000 |
| H16年度予算 |
12,165,000 |
aa |
aa |
| aa |
合計 |
50,687,040 |
Q)市の第3セクターである「FMむさしの」「パークシティ」の放送のあり方について
パークシティでは昨年の「都議選」「市長選」の候補者討論会が急に中止になったが、理由は不明のままだ。さらに「FMむさしの」では、市長選候補者討論会が中止になった後も、当日まで討論会の開催告知を流していた。こういった呆れた実状を早急に改善するべきだ。
A)各部署へ連携をきちんとやるように伝えている。
コメント)昨年9月の豪雨被害直後の「FMむさしの」「パークシティ」の対応が遅かったことは以前指摘しましたが、お役所仕事の悪い典型に思えます。「FMむさしの」では、パリーグのプレーオフ第1ステージが終了していたのに、翌日「今日試合があります」と放送し続けていたという、信じ難いこともありました。市が出資し補助金なども出している訳だから、市が主導してもっとスピーディな対応や改善をさせるべきです。定年後の市の職員を役員に据えることも見直すべきだと思います。
「税金を使っている意識が薄い」というのがこの日の結論です。自治体の予算の仕組みが単年度収支であることに根本的な問題があると思いますが、それにしても「毎年税金が入ってくるのは当たり前」と慣れきっている雰囲気ではダメだと感じます。自分のお金だと考えたら、例え1000円でもムダにはしたくないのが普通の感覚なのに、税金(=他人のお金)だと簡単に「4000万以上掛けた経費でもそれなりの成果があった」で済ませる鈍さが問題です。
市長一人がいくら交際費や退職金を削減しても、肝心の職員の意識が変わらないと市役所改革はできません。これからの財政状況を考えると、財政をスリム化させることは最優先の課題のはずです。 職員にはコストパフォーマンスを意識し、もっとスピード感のあるやり方、結果をデータ等でハッキリ示すなど、市民に理解できる分かり易いやり方で仕事を進めてもらいたいものです。お役人の意識改革が一朝一夕にできるとは思いませんが、のんべんだらりと仕事をされては困るのです。
●吉祥寺グランドデザイン委員会 (4月13日)
市主催の上記委員会を傍聴しました。パネリストには邑上市長・西川りゅうじんさん・商工会議所会頭・東急百貨店吉祥寺店長などで、市長以外は昨年までと同じメンバーでした。(委員会の概要とメンバー)
バブル時代に比べテレビ等での露出は少なくなっているようですが、西川りゅうじんさんは健在です。前回は欠席でしたがこの日は積極的にリードし、これまでの主張と同様に、まちは単に「ハード」「ソフト」面だけでな《ハート面(気持)》を重視すべきだ、という指摘をして説得力がありました。ともかく、この人が加わると会が活性化し、面白くなります。また国立に住んでいる大西隆委員(東京大学先端科学技術研究センター教授)は、80周年になる国立駅のコンサートに向けて、ボランティアとして駅の清掃に協力した話などを加えながら、単に建物やシステムだけではなく、まちの持つ雰囲気を大切にすべきという主張で、これもなかなかのものでした。吉祥寺のまちの「雰囲気を変えるべき」という指摘は、今後もっと具体的に深めてほしいテーマだと感じます。
また東急百貨店吉祥寺店長が吉祥寺店リニューアルのポイントについて(これまでとほぼ同じでしたが)駐輪場の改善、各階のレストスペースづくりなどの具体的な説明がありました。リニューアルを成功させた方の説明は非常に明快です。これに比べて、この日の唯一の女性委員や古くからの吉祥寺商店主からの発言は、駐輪対策などこれまでの概論的な方向性に留まり、今後吉祥寺をどうすれば魅力ある場所にできるかという視点での発言が乏しかったのは残念でした。
同じメンバーで固定的に議論するだけでなく、新たなメンバーを加えて、今後のまちづくりの具体策にまで議論を深めるべきではないでしょうか。傍聴には建築やデザイン関係とおぼしき若い人達の姿もありますので、終了後会場からのアンケートを取るなど、次につながる意見集約を検討してほしいと思いました。
●ケーブルテレビ「土屋代議士特集」放映の不思議
先日パークシティの「三鷹むさしの市民テレビ局」の枠で、見慣れた土屋前市長の顔が長時間映し出されていてアレッと思いました。前市長の特集番組でした。特定の国会議員をこういった形で公共性のあるテレビ局が取り上げることは問題だと私は思います。
パークシティ5ch番組表 特集の紹介(PDFファイル)
そう言えばある人から、市民テレビ局で別の特集を検討していたのに、元市の職員で現在市民テレビ局の理事を務める人がとりまとめを買って出て、その後急に土屋前市長の特集に変更になったという話を聞いたことを思い出しました。前市長にヨイショする人はあちこちにいるようです。
ついでに言うと、この時間枠で放送しようとした「中学校給食特集」を実質的に放映中止させたのも前市長です。興味のある方は過去の議員日記をご覧下さい。
(2003年 8/5、 8/22、 9/2、 9/22 等)