三宅英子の武蔵野市議会報告TOP   過去の議員日記
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2月8日 姉歯事件 その4-3

●昨年行われた、証人・参考人への質疑から
 全てを網羅できないので、印象に残ったやり取りをピックアップします。
 12/14の証人喚問で、質問のトップバッターだった渡辺具能議員(自民)は、質問時間の殆ど全てを自分の意見を述べるのに費やしてしまい、武部幹事長にまで批判される始末でした。この人は国会本会議中、携帯でゲームに熱中して「Mr.テトリス」と揶揄された前科もある、旧運輸省の元高官です。しかし私は敢えて書きますが、この人の質問は言われるほど悪くはなかったと思いました。2/4の日記で指摘しましたが(衛藤議員をやたらに持ち上げた)TVのキャスター達は自分で見て言っているのか、非常に疑問に思います。新聞もあてになりません。大部分の報道は、質問の中身も確認せず、尻馬に乗って批判しているように感じました。
 渡辺議員はしゃべりは下手でしたが、姉歯の計算書偽造の手口を比較的分かり易く解説して、姉歯もこれに同意せざるを得ませんでした。また「姉歯を実行犯とする《悪意の輪》の中に、総研というコンサルタントや、ヒューザーをはじめとする建築主、イーホームズなどの民間検査機関がいたのかどうかがポイントである」という意味合いの発言を示しましたが、その認識は今でも正しくかつ重要です。

 吉田六左エ門議員(自民)は一級建築士という触れ込みでしたが、質問には傾聴するような内容は殆どありませんでした。
 民主の長安豊議員も同じく全然駄目でした。イーホームズの藤田社長が佐藤茂樹議員(公明)の質問に対し、既に報道されている偽装告発者の渡辺朋幸さんの発言内容と全く食い違う、自己弁護に終始する答弁をしたあと、佐藤議員が時間切れで降板したのを受けて、長安議員は質問を始めたのですが、まず同じことを同席している渡辺さんに質問して、藤田氏の答弁の矛盾をえぐり出すのかと思ったら、ありきたりの自分の主張をダラダラと述べるだけで、大いに失望しました。

 望月義夫議員(自民)は、内河健証人に対し「あなた笑っている場合ではないでしょう」とか「最近急に離婚したそうですね」とか、大ヒットはありませんでしたが、チクリチクリとジャブのように痛いところを突き、少し聞かせました。

●その他気になる発言
 参考人として二度出席したイーホームズの藤田東吾社長は、何か英雄気取りの発言を繰り返していますが、とんでもない勘違いです。ヒューザー小嶋進などの圧力を跳ねのけて、国交省に告発したという点だけは評価してもよいでしょう。
  建築には全くシロウトのこの社長は「偽装を見逃したのはイーホームズだけではない。他の民間機関も自治体も同じだ。我が社に多いのはたまたま申請が多かったからだ」などと言いますが、他者をあげつらっても、自社の検査がズサンだったことの言い訳にはなりません(姉歯も「イーホームズがもっとも検査が甘い」と証言していました)。また「検査機関は形式が整っているかどうか審査するだけでよい。法的にもそうなっている」という意味の事を言っています。(建築確認業務を民間にも開放するとき、当時の国会での質問や建設省役人の答弁がひどかったことは明らかになってきています赤旗'05/11/20 )。しかし、それでは何のための審査、検査でしょうか。確認審査済証が下りないことには工事に着工できない、という重みをどう理解しているのでしょうか。
 塩川正十郎元財務大臣はテレビで「中間検査が人員不足でできていない。審査官を増やせ」と言いました。しかし中間検査は施工状況をチェックするもので、設計段階の構造偽装が見破れるはずはありません。仮に見つけたところで、それまで出来た何階分かの建物全部を解体せよと言うのでしょうか。

 「突破者」の著者宮崎学氏は「スーパーゼネコンでは絶対こんなことは起こらない」と発言していましたが、数日後「鹿島」「大林組」でも偽装ビジネスホテルが見つかりました。宮崎氏の言うことも、スーパーゼネコンの仕事もアテにならないことが判りました。2社どちらもケースも、木村建設に丸投げしたとのことですが言い訳になりません。大手の看板が出ていて、その会社の制服を着た社員が出入りしていても、実際はその会社が工事しているのではないというのは施工の偽装です。

 それから石原都知事がひたすら都の責任を否定し、マンション購入者の自己責任を強調するのは、豪邸に住み、豪華ヨットを持つような人には、普通の人の気持ちは実感できないからでしょうか。

小泉首相は今もこの問題では沈黙を保ち、積極的な発言は皆無です。首相お得意のワンフレーズでは、耐震偽装の問題は説明できないようです。ともかく、この人は国民生活を守ってくれず、頼りにならないということがハッキリしました。

【2006/02/08 00:45】 | 耐震偽装 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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